刑事としての連勤を終え、やっと手に入れた休暇で湯田の日帰り温泉に入っていた刑事、井出 由穏(いで ゆおん)。
 しかし、その湯には湯田に伝わる昔話の白狐が宿っていた...!

 「この地を汚させはしない」
 「誰も怪我させはしない」...

    今、井出の街を思う心と、白狐の意志が共鳴し、令和に新たな伝説が生まれる...!!

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山口市って?

 山口県の県庁所在地ながら、知名度も人口も他の県庁所在地どころか県内の他の市よりも知られていない場所だった山口市。

 しかし、「2024年に行くべき52か所」の第3位として、ニューヨーク・タイムズが山口市を取り上げた。その理由が「西の京として文化を楽しめる」のに、「人が少なくコンパクトに観光できる」ことだったんだ。

 山口市は応仁の乱を逃れてきた京の人を歓迎して文化を作り上げ、雪舟やフランシスコ・ザビエルとも縁があるほか、日本のクリスマス発祥の地でもあるなど、まさに「各時代で人々を受け入れ、癒やす地」なんだよ。

 そんな癒しの地として有名なのが、湯田。名前の通り温泉地で、この温泉の起こりには、とある言い伝えがあるんだ。

 昔むかし、村のお寺の小さな池に、ケガをした一匹の白狐が毎晩傷ついた足をつけにやって来ていたんだ。
 和尚さんがその池の水をすくってみるとほんのり温かい。そこで、さらに深く掘ってみたところ、なんと大量の湯がこんこんと湧き出てきた。

 ところで、この白狐は一体何者だったんだろうねぇ...?そしてジコンナとの関係とは?
 その答えは、湯田に来て、直接浸かって、確かめてごらんよ。こーんこん!

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